三菱製紙 統合報告書2023
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13代表取締役社長社長執行役員新時代の要請に対応サステナブル社会に貢献する製紙グループへ 三菱製紙グループはこれまでも事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいりました。中期経営計画の基本方針である「グリーン社会への貢献」につきましては、政府が掲げるカーボンニュートラルに向けて「三菱製紙グループ環境ビジョン2050」を制定し、CO₂排出量削減や省エネを推進しています。またTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)コンソーシアムに参加し、TCFD提言に沿った情報開示等を実施しました。SDGsへの取り組みとしては、環境省創設の「生物多様性のための30 by 30アライアンス」に参加するほか、森林の大切さを体験しながら学べる場である「エコシステムアカデミー」活動を継続しています。 同じく基本方針である「サステナビリティ向上のための組織変革」では、人財育成のためのキャリアアップ教育の充実や働き方改革の推進、動画投稿サイトを使った対外発信の強化などを進めました。特に人財活用においては、女性採用比率の向上および外国人雇用を推進しています。女性の役員・管理職の増加は、若い社員のやりがいにつながり、社内を活性化させます。また外国人社員の活用は、異なる文化から生まれる斬新な発想を新商品開発などマーケティングに活かしていけると考えています。 最後に、中期経営計画の最終年度である2025年3月期は営業利益75億円、中長期アスピレーションでは営業利益150億円、営業利益率7.5%以上を目指しています。当社を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況が続くと予測していますが、グループ全体のポテンシャルをもってすれば、現在の計画は決して達成できない目標ではないと考えています。従業員に対しては、今期の増益に気を緩めることなく、さらなる高みを目指して、ともに働きがいのある企業に成長させていこうとメッセージを送っています。株主をはじめ、ステークホルダーの皆さまには、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 これからの三菱製紙グループにどうぞご期待ください。Message from CEO

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