三菱製紙 統合報告書2023
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23保存液の液量を自動調整できる研究用卵子・胚凍結保存用デバイス模式図保存液自動調整(吸収)時の顕微鏡観察画像研究用卵子・胚の凍結保存用デバイス「Diamour®」保存液自動的に吸収保存液吸収層吸収層余分な保存液をできる限り吸引除去胚胚胚胚胚保存液保存液保存液吸収層吸収層吸収層吸収層価値創造ストーリー【既存の方法】【Diamourを用いた方法】 当社では、ヘルスケアカテゴリーの中で、生殖医療分野に向けて、液体窒素を用いて卵子・胚を凍結保存する技術の研究開発に特に力を入れています。 北里大学との共同研究を発端として、インクジェット印刷用紙で培った吸収技術を活かし、保存液の液量を容易に自動調整できる研究用卵子・胚の凍結保存用デバイス「Diamour®」を製品化しました。「Diamour®」は、保存液の吸収機能に限らず、随所に使い易さを盛り込んだ設計となっており、胚培養士の皆さまよりご好評いただいています。 また、感染制御の観点から注目されている、液体窒素に直接触れることなく卵子・胚を凍結保存することができる「閉鎖型」タイプのデバイスを市場に提案いたしました。 当社は、これからも、生殖医療の発展に貢献してまいります。生殖医療の発展に貢献する、研究用卵子・胚の凍結保存用デバイス畜産用凍結保存システム 良質な畜産物の安定供給、生産性の向上、畜産経営の安定化のために、国内の畜産分野でも、体内受精卵や体外受精卵の凍結保存技術と胚移植技術は重要視されています。 当社では、外部の研究機関と共同で、家畜の卵子・胚の凍結技術および簡便な移植技術の研究開発を積極的に行っています。episode卵子・胚 凍結保存技術03

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