三菱製紙 統合報告書2023
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売上高営業利益259683,089▲571〈セグメント別〉(単位:百万円)機能商品事業3,176紙素材事業▲3,208▲3,095▲2,423120その他95消去9682022年3月期(旧セグメント)機能商品事業50,249紙素材事業141,703その他7,020消去連結合計181,9202,973連結合計5,3034,16375▲88▲248120▲219968※2023年4月より以下のセグメント変更を実施・紙素材→機能商品:ドイツ事業を含む情報・特殊紙製品・機能商品→紙素材:北上工場製品(写真用原紙他)5,3032024年3月期(新セグメント)59,385109,967115,000166,534101,668107,0005,000▲17,052▲21,680▲7,397▲7,000209,542209,542220,0004,2001,70010006,000実績計画2022年3月期実績2024年3月期2023年3月期計画実績2023年3月期(新セグメント)2023年3月期(旧セグメント)実績実績〈連結〉(単位:百万円)売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益※2024年3月期業績予想〈前提条件〉為替:135円/US$、原油価格(ドバイ):80US$/バレル、石炭価格:200US$/トン181,920209,542220,0006,0006,5004,000▲2481,9641,096安定した利益を出せる2つの事業部環境配慮型企業として存在価値を高める 2024年3月期の業績は、売上高2,200億円、営業利益60億円、経常利益65億円、親会社株主に帰属する当期純利益40億円を予想し公表しています。営業利益60億円は過去10年間でも達したことのない目標ですが、2023年3月期の第4四半期だけで22億9,300万円の利益を出せたことからも十分実現可能な目標と考えます。 機能商品事業は42億円の営業利益を予想しています。機能商品事業は、水処理膜基材やバッテリーセパレータなどの機能性不織布の成長などにより、安定して営業利益が出る事業になりました。また、電子工業材料の成長等、新たな分野の拡大も進んでいます。今期から紙素材事業部より移管されたドイツ事業も、フレンスブルク工場売却が上期中に完了する予定であり、今後は残ったビーレフェルト工場の効率化を集中的に進め、安定した収益を出せる事業としてまいります。 紙素材事業は17億円の営業利益を予想しています。今期は国内の価格改定が浸透して大幅に損益が改善します。また王子ホールディングスとの資本業務提携効果による利益水準の底上げが収益性の改善に寄与しており、原燃料価格と製品販売価格のバランスが取れれば、十分に利益を出せる構造になってきました。更に、セグメント内での製品構成も、脱プラ・減プラに寄与する、特長のあ中期経営計画 2023年3月期(初年度)の結果る包装用紙等の開発に取り組むことで組み換えを進めてまいります。 社長のコメントにもある通り、2023年3月期は、3期ぶりに復配をすることができました。剰余金の配当等に関しましては、株主の皆さまへの利益還元を経営の重要課題と位置づけ、各事業年度の業績と今後の経営諸施策に備えるための内部留保を総合的に勘案しながら、配当を安定的に継続することを基本方針としています。ただし、安定配当の継続を第一に考えつつも、この水準で十分とは考えておりません。資本コストや株価も意識した経営を行い、収益レベルを上げることで、機能商品分野を中心とした成長投資、財務体質の更なる改善とともに、皆さまへの還元を着実に増やせるよう取り組んでまいります。 当社グループの大きな特徴は、バイオマス資源の活用や水処理・フィルター・電気の有効利用といった環境課題・社会課題に対応する製品を生み出しており、製品および事業活動そのものがサステナブル社会の実現に直結しているところです。そして時代の要請に応える製品を提供することは、当社グループの持続可能性にもつながっていきます。これからの時代のスタンダードである環境配慮型企業として存在価値を高め、ステークホルダーの皆さまの期待にお応えしてまいりたいと思います。

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