三菱製紙 統合報告書2023
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百万円(前期比18.2%増)百万円(前期比40.0%増)取締役 常務執行役員機能商品事業部長中川 邦弘2859,3854,163開発型事業として研究から生産販売までを一体化原燃料価格の高騰を受けながらも増収増益 今期は、機能性不織布関連事業につきましては、水処理膜基材の新規ユーザー獲得や食品・飲料・ 医療など特殊膜分野への展開に加え、耐熱不織布などの拡販を行ってまいります。エレクトロニクス関連製品では、需要拡大が見込まれる自動車向け蓄電用セパレータや特殊ドライフィルムレジストを起点とした電子工業材料の拡販に注力してまいります。イメージングメディア関連製品は、ラベル用途や産業用インクジェットなどの新需要を取り込み、収益向上に取り組んでまいります。 2023年3月期の機能商品事業は、バッテリーセパレータや電子工業材料のエレクトロニクス関連製品、化粧板原紙、テープ原紙などの販売金額は前年を上回りましたが、エアフィルター、水処理膜基材、壁紙用裏打紙の販売金額は前年を下回りました。 イメージングメディア関連製品は、印刷製版材 料および写真用原紙の販売数量は減少しました が、インクジェット用紙の海外向け拡販や販売価格改定および為替の影響により販売金額は前年を上回っています。この結果、機能商品事業全体としては増収増益となりました。機能性不織布とエレクトロニクスを軸に商品の拡充と新規開拓に取り組みますセグメント別事業戦略売上高営業利益 機能商品事業部の分野では開発型工場である京都工場と高砂工場にそれぞれR&Dセンターが併設されており、KJ特殊紙株式会社、ドイツビーレフェルト工場も含め研究開発と生産販売が一体となった体制が整っております。生産設備の拡充も既に完了し、高品質と開発力に加え、強みである設備の特長を活かしたお客さま対応力も高まりました。機能性不織布事業の深化と拡大として、海外での水ビジネス需要増に応える水処理膜基材事業、室内換気と環境対策の省エネルギーを両立できる全熱交換素子などのフィルター事業を更に進めるとともに、新規用途開拓に注力します。エレクトロニクス関連分野では、既に稼働している新抄紙機によるバッテリーセパレータ事業の規模拡大、感光材料で培った技術を応用した電子工業材料事業の拡大に注力します。KJ特殊紙では化粧板原紙、テープ原紙などの産業用特殊紙分野を更に拡大します。 機能商品事業部は製紙業である当社において「紙以外」の商品を数多く手掛ける部門です。それだけに、常にお客さまの声に耳を傾け、ニーズを反映した製品を開発するスタイルで事業を推進してまいります。機能商品事業

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