三菱製紙 統合報告書2023
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31 北上工場のパルプ製造設備を改造し国産針葉樹100%を原料とする晒クラフトパルプ(NBKP)の生産販売を開始いたしました。 これまで北上工場では国産広葉樹100%を原料とした晒クラフトパルプ(LBKP)を生産販売しておりましたが、品揃えを拡充することでパルプ事業拡大を図るとともに、地元国内材である広葉樹、針葉樹の細材、間伐材、建築端材等を有効活用することにより、地元林業の活性化、地域経済の発展に貢献しております。 今後も堅調な需要が期待できる包装用紙において、晒クラフト紙をベースに片面塗工した「晒クラフトコートN FSC®認証-MX」として販売を開始しました。 紙の利用を通じたSDGsへの貢献ができるFSC®森林認証紙として品揃えしており、抜群の発色性や平滑性などの品質と環境配慮を両立できる商品として、紙袋や各種包装材として採用が拡がっております。 販売会社である三菱王子紙販売(株)とダイヤミック(株)を合併するとともに、三菱製紙本体の営業機能を三菱王子紙販売(株)に移管いたしました。これにより、営業機能の効率化、合併効果の最大化、事業部・工場の一体運営の強化を図っております。 また生産設備では、白河事業所(福島県)にある耐熱プレスボードの生産設備を高砂工場(兵庫県)に移管することを決定いたしました。生産拠点集約による収益性向上や併設する高砂R&Dセンターでの関連製品開発の加速に結びつけるものです。針葉樹原木各種紙袋バリコート®● 印刷用紙 ● 板紙● 家庭紙● 耐熱プレスボード● バリコート® / バリシェルパ®● 晒クラフト紙FSC®C021528パルプ事業拡充の事例紹介環境配慮型商品の事例紹介生産販売体制の構造転換事例紹介主な製品紹介

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