三菱製紙 統合報告書2023
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70社外監査役滝沢 聡社外監査役殿岡 裕章常勤監査役 社外監査役大塚 伸子中期経営計画の2年目に入りましたが、監査体制の現状についてお聞かせくださいですから。いま三菱製紙は伝統的な製紙業から脱却し、中長期を見据えて色々な種まきを行っている重要な変革の時期にあると思います。そのような中で、製紙業界で監査役の経験がある大塚さんと、工場長経験のある設備専門家の楠田さんが常勤監査役として選任されたということは、社内の様々な課題やリスクを発見していく上でも最強の組み合わせではないでしょうか。大塚 紙パルプ業界が共通に直面する経営課題もある中で、当社は「新しい三菱製紙グループの価値創造」を宣言し、経営上重要な転換期にあると言えます。大きな事業改革、またそれに伴う目標達成に当たっては、ともするとガバナンスやコンプライアンスが後回しになったり、崩れたりしがちです。監査体制の強化は、当社グループの企業統治を守り、これからの三菱製紙グループを土台で支える重要な意義があると考えております。コーポレートガバナンス監査役(社外監査役)座談会殿岡 私は2016年に監査役に選任いただき今年で7年目になりますが、中期経営計画がスタートし、木坂社長が就任された2022年の4月に「社外役員経営説明会」が設置されたことで、監査役の業務にも大きな変化がありました。これは会社と社外役員との情報共有体制の強化・改善を図るもので、監査役としても情報量が格段に増えたのです。監査は内部監査部、監査法人、監査役の三様監査が重要とされていますが、こうした変化のもと、今後は相互の連携をさらに深めていきたいと考えています。滝沢 常勤監査役が1名から2名体制になったことも大きな変化です。非常勤の我々と共有してもらえる社内情報の量、幅、深さが2倍になったわけより強力になった監査体制のもと経営の公正性・透明性を見守り続けます

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