インクジェット用紙の基礎知識プリンターインクの種類

インクジェットインクについての解説です。

インクジェットインク

インクジェットでは、インクを直径数十マイクロのノズルから液滴として吐出させるために、様々な特性がインクに求められます。インクには均一な液滴を形成すること、印字濃度が高いこと、定着乾燥が迅速であること、退色し難いこと、プリンタヘッドに目詰まりを発生させないことなどの性質を要求されます。現在、市販されているプリンタで最も多く用いられているインクは水溶性インクで、着色剤として染料ないし顔料が用いられています。

染料と顔料の比較表

  概 要 特 徴
長 所 短 所
染 料
  • 特定の化学構造をもつ単分子
  • 溶媒に対して溶解性がある
  • インクは均一な液相から成る
  • 安定性は化学的因子に依存
  • 大きさは1〜2ナノメーター
  • 階調性を表現しやすい
  • 水、アルコールに溶ける
  • 耐水性がよいのもある
  • 均一性がよい
  • 色彩に優れる
  • 濃度に限界がある
  • 退色しやすい
  • フェザリングを起こしやすい
  • 滲みやすい
  • 溶解度に限界がある
顔 料
  • 分子の集合体
  • 溶媒に不溶
  • インクは固液二相から成る
  • 安定性は粒子径、化学的因子に依存
  • 大きさは50〜200ナノメーター
  • 光学濃度が高い
  • 耐水性がよい
  • 耐光性がよい
  • 滲み難い
  • フェザリングを起こし難い
  • ヘッドが目詰まりし易い
  • インク溶液の安定性が悪い
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