インクジェット用紙の基礎知識出力物の保存

顔料インク適性

古代の壁画などに使われていたように顔料(一般的には、溶剤に溶解しない着色剤を指す)は、耐光性や耐水性に優れた着色剤です。顔料を溶媒に分散して調製した顔料インクもまた、耐水性や耐光性に優れています。

近年、インクの技術が進化し、画質に劣ると言われていた顔料インクのプリンタでも、染料インク並の画質や色再現範囲をもつ様になってきました。しかし、乾燥すると粉末状となる顔料インクは、インクジェット用紙に画像を印字したあとに指で擦ると印字画像が剥離する場合が多くあります。特に光沢メディアでは顔料インクを定着させる技術が困難で、インクの次はメディアメーカーが進化する段階です。

現在、一部のインクジェット用紙だけが顔料インク適性をもっています。顔料系インクを備えたプリンタをお使いの場合は、顔料インク適性をもったインクジェットメディアのご使用をお奨めします

その他、品質トラブル

モットリング (Mottling) 印字物について、ベタ部領域のインクが不均一に定着し、濃度に不規則なムラがでる現象です。
ブリーディング (Bleeding) 印字領域と未印字領域との境界に於いて、印字部のインクが髭のように未印字部に滲む現象です。
コックリング (Cockling) 紙がインクの溶媒を吸収することによって、波打ち状に皺が入る現象。高濃度のベタ部に見られます。
チョーキング (Chalking) 印字物の乾燥後、印字面を摩擦するとインクが剥離する現象。顔料インク使用時に見られます。
個人用インクジェット用紙
三菱製紙のインクジェット用紙 IJ用紙の基礎知識
製品案内
月光 ファインアート
環境対策 イベント情報 サポート情報 お問い合わせ