用語 |
解説 |
ディスプレーのRGB |
ディスプレーはRGBで3本の電子ビームにより蛍光体を発光させて、ビームの強弱により画面の色をコントロールする。ディスプレーの種類によって色が違うのは、輝度の違い、RGBバランスの違いがあるからである。 |
sRGB |
もともとはマイクロソフト社が提唱したとされるが、ウェブブラウザ用にデバイスの方から合わせて色再現を統一しようとする考え方に沿った色空間。1999年10月に「IEC61966-2-1」として実は国際規格として発行。印刷色再現範囲より狭い。 |
AdobeRGB |
フォトショップなどのAdobe製品にある色空間。ウェブブラウザ用に提唱されたsRGBに比べてグリーン領域の再現範囲が拡大された色空間。DTP用の CMYK再現域よりも広い色空間であり、DTP業界では主流になりつつあります。ただし、AdobeRGBの色空間で制作されたデータは、デバイスやモニターがAdobeRGB表示可能なものでなければ再現できない。 |
デバイス依存値 |
モニタやプリンタなどの各種デバイスのRGBあるいはCMYK数値のこと。同じ値でも、使用するデバイスによって色が変化する(相対的色表現)。 |
CIEカラー |
Lab値やxyz値などの色を数値化した表色系である(絶対的色表現)。CIEは国際照明委員会のことで表色系の規格を行っている。 |
カラーマネジメント |
各デバイスの色再現範囲を管理し、かつデバイス依存値をCIEカラーに換算し正確に色を伝達することによって、どのデバイスでも同じ色に見えるように統制すること。「色を管理する方法」を表す。 |
カラーマッチング |
各デバイスの色を合わせること。CIE表色系で数値化された同じ数値の色を各デバイスで同じ入りに合わせる作業をいう。「色を合わせるための作業」を表す。 |
ICCプロファイル |
民間の標準化団体ICC(International Color Consortium)が提唱するCMS(Color Management System)のためのフォーマット。スキャナ、プリンタ、ディスプレイの色再現特性を記述するフォーマットで、この情報をシステム間で交換することにより、出力機の色再現をコントロールする仕組みを提供する。 |
色域 |
色表現範囲あるいは色再現範囲のこと。ガモット(Gamut)ともいう。 |
カラースペース |
色空間ともいう。各種デバイスの再現できる色の範囲を二次元、または三次元で表したもの。代表的な表現モデルとしては、二次元ではCIExy系表色、三次元ではCIELab系表色がある。 |
ガモット(Gamut) |
特定の色体系が表現できる色の再現範囲のこと、あるいはデバイス(入力機器、モニター、インクなど)が表現可能な色領域のこと。 |
DDCP |
Direct Digital Color Proofの略称。DTPデータから直接校正刷りを出力するシステムのことをいう。 |
ColorSync |
アップルコンピュータ社がMacOS用に開発したカラーマネジメントシステム。ICCプロファイルに対応している。 |
キャリブレーション |
デバイスの色再現特性を補正すること。デバイス間で色再現の違いをを合わせるためには、一定の条件に調整された状態でカラーチャートを測色し、それぞれのデバイスが持つ色特性を記述したICCプロファイルを作製する。 |
ガンマ |
デバイスの「入力」と「出力」との間の関係を表すために用いられる数値のこと。 |
色温度 |
物体は温度が上昇するにつれて色が変化するため、「光の色」と「温度」との間には相関関係が存在する。発する光を測定し、その時の絶対温度をその色の色温度(単位はケルビン:K)という。色温度が低温から高温に移動するに従い、色は赤→黄→白→青へと変化する。色を確認するには光源の色温度は重要なファクタであり、5000〜6500ケルビンがよいとされる。 |
Labモデル |
色を数値化するカラーモデルの一つ。詳しくはCIE L*a*b*と記述し、国際照明委員会(CIE)の定めた規格化された表色系(色を数値的に表現するための単位)である。L*は明度を表し、a*b*はそれぞれ赤〜緑方向軸、黄〜青方向軸を表す。+a*方向が赤色方向であり、+b*方向が黄色方向である。色の絶対的な尺度として、色伝達基準として使用される。 |
HSBモデル |
色を数値化するカラーモデルの一つ。色を角度方向の「色相(Hue)」、半径方向の「彩度(Saturation)」、垂直方向の「明るさ(Bligntness)」の要素に分けた表色系。人間の感覚に近い表現方法であり、感覚的な色補正に多用される。絶対的な色を表現しているものではないので、色伝達には適さない。 |
XYZモデル |
色を数値化するカラーモデルの一つ。国際照明委員会(CIE)が定めた絶対的に規格化された表色系である。横軸にx、縦軸にyをプロットして馬てい形のような形で色領域(色域、Gamut(ガモット))を表すことになる。Z軸は「明るさ」を表す。 |
ΔE |
数値化された色を比較するときに生じる色の差を表す指標。この値が大きい程、色の違いがはっきりする。一般にこの値が3以下であれば、肉眼で色の差は区別でき難い。ISOでは印刷のベタ色のΔE許容値を6以下と定めている。 |