インクジェット用紙の基礎知識用語集

「色」に関する用語集です。

色に関する用語

用語 解説
RGB 自然界にある色は、3原色といわれるもので表現することができる。光(光源)の3原色といわれるのがRGBである。それぞれはR(Red 赤)G(Green緑)B(Bule青)を示す。この3色を組み合わせることによって各色を表現し、すべて100%である場合は白色となる。現在のDTP では、8bit、RGB各256階調の1677万色の表現が基本的である。
CMYK 自然界にある色は、3原色といわれるもので表現することができる。色材(物体)の3原色といわれるのがCMYである。それぞれはC(Cyanシアン)M(Magentaマゼンタ)Y(Yellow黄)を示す。この3色を組み合わせることによって各色を表現し、すべて100%である場合は黒色となる。印刷では、黒色の濃度を得るためにK(墨)を使用するためCMYKという。
加法混色 RGB系で表される色表現方法をいう。すべて0%のとき黒(色なし)を表し、RGBを個々に加える(加法)ことで色表現(混色)する方法。
減法混色 CMY系で表される色表現方法をいう。すべて100%のとき黒(色なし)を表し、CMYを個々に除く(減法)ことで色表現(混色)する方法

カラーマネジメントに関する用語

用語 解説
ディスプレーのRGB ディスプレーはRGBで3本の電子ビームにより蛍光体を発光させて、ビームの強弱により画面の色をコントロールする。ディスプレーの種類によって色が違うのは、輝度の違い、RGBバランスの違いがあるからである。
sRGB もともとはマイクロソフト社が提唱したとされるが、ウェブブラウザ用にデバイスの方から合わせて色再現を統一しようとする考え方に沿った色空間。1999年10月に「IEC61966-2-1」として実は国際規格として発行。印刷色再現範囲より狭い。
AdobeRGB フォトショップなどのAdobe製品にある色空間。ウェブブラウザ用に提唱されたsRGBに比べてグリーン領域の再現範囲が拡大された色空間。DTP用の CMYK再現域よりも広い色空間であり、DTP業界では主流になりつつあります。ただし、AdobeRGBの色空間で制作されたデータは、デバイスやモニターがAdobeRGB表示可能なものでなければ再現できない。
デバイス依存値 モニタやプリンタなどの各種デバイスのRGBあるいはCMYK数値のこと。同じ値でも、使用するデバイスによって色が変化する(相対的色表現)。
CIEカラー Lab値やxyz値などの色を数値化した表色系である(絶対的色表現)。CIEは国際照明委員会のことで表色系の規格を行っている。
カラーマネジメント 各デバイスの色再現範囲を管理し、かつデバイス依存値をCIEカラーに換算し正確に色を伝達することによって、どのデバイスでも同じ色に見えるように統制すること。「色を管理する方法」を表す。
カラーマッチング 各デバイスの色を合わせること。CIE表色系で数値化された同じ数値の色を各デバイスで同じ入りに合わせる作業をいう。「色を合わせるための作業」を表す。
ICCプロファイル 民間の標準化団体ICC(International Color Consortium)が提唱するCMS(Color Management System)のためのフォーマット。スキャナ、プリンタ、ディスプレイの色再現特性を記述するフォーマットで、この情報をシステム間で交換することにより、出力機の色再現をコントロールする仕組みを提供する。
色域 色表現範囲あるいは色再現範囲のこと。ガモット(Gamut)ともいう。
カラースペース 色空間ともいう。各種デバイスの再現できる色の範囲を二次元、または三次元で表したもの。代表的な表現モデルとしては、二次元ではCIExy系表色、三次元ではCIELab系表色がある。
ガモット(Gamut) 特定の色体系が表現できる色の再現範囲のこと、あるいはデバイス(入力機器、モニター、インクなど)が表現可能な色領域のこと。
DDCP Direct Digital Color Proofの略称。DTPデータから直接校正刷りを出力するシステムのことをいう。
ColorSync アップルコンピュータ社がMacOS用に開発したカラーマネジメントシステム。ICCプロファイルに対応している。
キャリブレーション デバイスの色再現特性を補正すること。デバイス間で色再現の違いをを合わせるためには、一定の条件に調整された状態でカラーチャートを測色し、それぞれのデバイスが持つ色特性を記述したICCプロファイルを作製する。
ガンマ デバイスの「入力」と「出力」との間の関係を表すために用いられる数値のこと。
色温度 物体は温度が上昇するにつれて色が変化するため、「光の色」と「温度」との間には相関関係が存在する。発する光を測定し、その時の絶対温度をその色の色温度(単位はケルビン:K)という。色温度が低温から高温に移動するに従い、色は赤→黄→白→青へと変化する。色を確認するには光源の色温度は重要なファクタであり、5000〜6500ケルビンがよいとされる。
Labモデル Labモデル色を数値化するカラーモデルの一つ。詳しくはCIE L*a*b*と記述し、国際照明委員会(CIE)の定めた規格化された表色系(色を数値的に表現するための単位)である。L*は明度を表し、a*b*はそれぞれ赤〜緑方向軸、黄〜青方向軸を表す。+a*方向が赤色方向であり、+b*方向が黄色方向である。色の絶対的な尺度として、色伝達基準として使用される。
HSBモデル HSBモデル色を数値化するカラーモデルの一つ。色を角度方向の「色相(Hue)」、半径方向の「彩度(Saturation)」、垂直方向の「明るさ(Bligntness)」の要素に分けた表色系。人間の感覚に近い表現方法であり、感覚的な色補正に多用される。絶対的な色を表現しているものではないので、色伝達には適さない。
XYZモデル XYZモデル色を数値化するカラーモデルの一つ。国際照明委員会(CIE)が定めた絶対的に規格化された表色系である。横軸にx、縦軸にyをプロットして馬てい形のような形で色領域(色域、Gamut(ガモット))を表すことになる。Z軸は「明るさ」を表す。
ΔE 数値化された色を比較するときに生じる色の差を表す指標。この値が大きい程、色の違いがはっきりする。一般にこの値が3以下であれば、肉眼で色の差は区別でき難い。ISOでは印刷のベタ色のΔE許容値を6以下と定めている。

画像に関する用語

用語 解説
DTP 一連の印刷製版行程の中で、デジタル画像合成、画像処理またレイアウトをデスクトップ型コンピュータで行った印刷物制作のこと。
解像度 ファクシミリ、プリンタ、テレビなどでどの程度細かく画像を表現できるかを表すもの。プリンタでは、単位長当たりの描画ドット数で表し、慣用的に単位長としてインチ(inch)を用いてdpi(dots per inch)と呼称する。
解像力 レンズや写真、感光材料など光学性能を表す。2点あるいは2線が分離して見える限界の幅の逆数をいう。1mm当たりに含まれる等間隔の白黒1組の縞本数(線数(本/mm)あるいはlpi(lines per mm)という)で表現される。
dpi dots per inchの略。画像の密度を表す値で、1インチ(=25.4mm)当たりの描画ドット数を表す。dpiは印刷解像度ともいわれ、主にプリントする際の解像度表現に用いる。
ppi pixels per inchの略。デジタル写真のデータは、拡大して行くと最後には四角いマス目が見えてきます。このマス目をピクセル(画素、pixel)といいます。1インチ(=25.4mm)当たりの画素数を表す。ppiは画像解像度ともいわれ、主にモニタなどの画面の解像度表現に用いる。
ppm pixels per millimeterの略。ppiにおいて単位長をi=inchからm=millimeterに変換したもの。画像の精度表示に用いられる。
ドット 画像形成の最小単位。インクジェット出力では吐出されるインクの液滴が記録紙上で広がってできる。ドットの形状は、記録紙の物理的表面形状、インク物性との親和性によって決まり、ノンコート紙系は不定形なジグザグな形状をとることが多く、コート紙系はほぼ円形になっている。
ビットマップ 文字や画像を点(ビット)の集まりで表すこと、または表したもの。デジタルシステムでは文字・線画は符号やベクトルで扱われることが多く、これを画像表示装置(CRTなど)で表示したり、出力装置で出力するには画像信号の位置をビットの座標(マップ)で表現する必要があるため、RIPを使って画像信号をビットマップに展開する。Adobe社のPhotoshopなど、写真画像を扱う場合はビットマップ系のファイル形式となる。
ドロー系グラフィックスデータ 図形や文字を数学的に記述しているベクトルデータであり、図形の拡大縮小に関し画像の劣化は起こらず、ビットマップ系画像のように解像度を気にする必要がない。Adobe社のIllustratorなどイラストを作成するソフトが該当する。
ポストスクリプト 米国アドビ社が開発したページ記述用のプログラミング言語で、テキストや図形の記述に人間が読むことの可能なASCIIコードを使用することを基本としている。主にプリンタや印刷用のイメージセッタでの出力に使用されている。
RIP 電子的システムで処理、編集されたデジタル信号をラスタ方式の出力装置で出力するために走査線方式の画像データ(ラスタイメージ)に変換するプロセッサのこと。コンピュータ本体のコマンド、ページ記述言語を解釈してラスタイメージに変換する。
バンディング 画像のハーフトーン部分に出現する帯状の濃度ムラが発生する現象をいう。ハーフトーン部分のドット間隔が機械系の速度変動により変わる場合などによく発生する。
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