三菱製紙 統合報告書2025
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23STEP3 経営課題(課題と機会)は、三菱製紙グループの中期経営計画における中核的な戦略であり、事業活動を通じた企業価値である「6つの資本(製造、財務、社会・関係、知的、自然、人的)」に多面的な影響を与えます。この経営課題(課題と機会)の起点であるSHINKA戦略の各カテゴリが、どの資本にどのような影響を与えているかを整理・分類し、本質的なマテリアリティの検討に向けた土台を可視化しました。STEP4 三菱製紙グループでは、「SHINKA戦略(深化・進化・浸化)」と「6つの資本」への影響を重ね合わせることで、企業の中長期的な価値創造における“本質的なマテリアリティ”の起点を抽出しました。それらを、社会からの要請と当社経営にとっての重要性の両面から評価し、最終的に10項目のマテリアリティとして整理しています。高効率設備の導入や生産集約により、差別化されたモノづくり体制を強化成長分野への集中投資で高収益体質へ転換し資本効率を改善高付加価値商品のグローバル展開でステークホルダーからの信頼を獲得研究開発拠点の拡充や 技術資産の体系化により知の蓄積を加速国内材100%パルプの利活用など、資源循環型の製品開発を推進研究員数増・育成強化により技術力を支える人財基盤を強化脱炭素化設備・再エネ導入で環境対応型の生産基盤を整備環境戦略投資の実施により持続可能な財務構造を構築TCFD・GXリーグ等の情報開示を通じて社会的対話を深化GXやCDP対応を通じて環境知見と説明力を強化CO₂削減・プラスチック再資源化100%等により 自然環境の保全に貢献安全衛生・健康管理を推進し、働く人の環境整備を充実※次のページに10個のマテリアリティとアクションプランを示します品質保証・監査体制を再構築し、製造工程の信頼性を向上ROE・ROIC・配当性向目標を通じて長期的な価値創出を実現社内外の対話強化と企業文化変革で信頼性の高い組織づくりを支援生成AIやDX教育の推進により組織知を高度化森林環境教育・体験活動で地域と自然のつながりを促進ダイバーシティ推進や柔軟な働き方制度で従業員の活躍を後押し資本/SHINKA❶❶製造資本❷❷財務資本❸❸社会・関係資本❹❹知的資本❺❺自然資本❻❻人的資本経営課題(課題と機会)が6つの資本に与える影響を分類SHINKA戦略と資本視点から導かれた10のマテリアリティ技術・研究のSHINKA(深化)地球環境への貢献をSHINKA(進化)ガバナンス・人的資本経営のSHINKA(浸化)

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