三菱製紙 統合報告書2025
47/96

取締役 常務執行役員技術本部長研究開発本部副本部長中内 一裕47生産性向上を図ってまいります。また、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律への対応として、プラスチック資源の再資源化率向上を目指し、2027年度目標である100%達成に向けて取り組んでいます。2024年度の再資源化率は98.8%であり、着実に目標に近づいています。 合わせて、気候変動リスクへの取り組み推進の一環としてGXリーグへの参画やTCFD、CDPスコアの開示を通じ、当社の環境関連情報を外部発信しています。開示プログラムを通じ透明性の向上を図るとともに、GXリーグへの参画で入手した他社取り組みの知見を活かし、さらなる技術革新を図ってまいります。重点戦略施策カーボンニュートラル循環型社会への貢献 当社にとって、地球環境の維持は事業継続の生命線と認識しています。リサイクル可能な木材資源の活用に加え、技術・研究開発による環境配慮商品の拡大や“SHINKA”への今後の展望と課題“SHINKA”への今後の展望と課題カーボンニュートラル実現に向けた取り組み 2030年度、対2013年度40%削減を目標に全社でCO₂排出削減に取り組んでいます。2024年度は22%の削減を達成しました。 各工場で毎年1%以上の省エネ活動の他、全社排出量の約8割を占める八戸工場では、近隣のLNG輸入基地よりガス供給を受けられる立地条件を活かし、パルプ工程の石灰キルンの燃料を重油から、よりCO₂排出の少ないLNGへ転換を進めています。また、パルプ生産で副生されるバイオマスエネルギーである黒液の最大限の活用を図るとともに、排出したCO₂を回収、貯留するCCSの可能性についても検討いたします。 2027年度までの50億円の投資では、インターナルカーボンプライシング(ICP)の導入や高効率機器の採用により省エネを推進し、また、石炭ボイラーでのLNGへの燃料転換を検討してまいります。全社一体となった意識改革 生産活動における環境負荷低減を、本社安全環境品質保証部と工場の安全環境管理室が中心となっている環境保全委員会により推進していきます。本社と工場・関連会社が連携し、リスク管理や予防対策に全社横断的に取り組んでいます。また、万が一の環境トラブルにも迅速に対応する体制を整え、持続可能な社会に貢献してまいります。実現に向けた取り組みの加速環境戦略投資50億円(2025-27年度計画)環境戦略持続可能な社会への貢献

元のページ  ../index.html#47

このブックを見る