66ガバナンス・人的資本経営を“SHINKA”(浸化)/ガバナンス① 取締役会の構成(構成員の員数、保有スキル、多様性)② 取締役会の運営(開催頻度、議事進行、資料、情報提供体制)③ 取締役会の機能(取締役会における議論、業務執行状況・取締役相互の監督、委員会の機能)④ その他(前年度の実効性評価で抽出された課題の改善状況他) 「取締役会の構成」、「取締役会の運営」、「取締役会の機能」それぞれの観点から評価を実施した結果、当社取締役会は、自らに期待される役割および機能が適切に果たせており、また前年度評価で抽出された課題についても一定程度の改善が図られていることから、実効性は確保されていると評価できる。① 取締役会の構成② 取締役会の運営 現状の当社規模においては、取締役会の機能を果たす上で、員数および社内・社外役員の構成比率は適切と考えられ、各構成員は概ね十分なスキルを有している。また、多様性の観点においては、女性社外取締役の再任により、また女性社外監査役も併せれば2名体制※が維持(女性比率は16.7%※)されている。加えて研究・技術分野を専門とする国際経験ある社外取締役の就任により多様性が進展し、議論が活性化している。今後は、社内の幹部教育制度の充実等により女性を含めた多様性に富む内部役員育成に取り組んでいく。※2025年6月27日以降、女性取締役+監査役3名体制(女性比率25%) 開催頻度、議事運営、決議事項のトレースは概ね適切に実施されている。特に社外役員経営説明会により、社外役員への情報共有体制が改善し事前に十分な質疑応答が図られていることは、取締役会における議論活性化と審議の質の向上に寄与していると評価できる。議題については、例えば2024年5月に特別調査委員会を立ち上げた耐熱プレスボードに関わる品質不適切事案を踏まえた対応や再発防止への取り組み等についても議論を重ねたほか、社外役員が関心を持つ事項については報告事項として適宜報告されている。また、議長による自由に発言できる雰囲気づくりや研究開発の課題・テーマに関する説明会の実施は、社外役員からも評価されている。とおりです。当社取締役会は、現状の認識を共有するとともに、課題の抽出と取締役会の機能を一層発揮するための取り組みを通じて、継続的に取締役会の実効性の向上を図ってまいります。2024年12⽉~2025年1⽉全取締役(8名)および全監査役(4名)に対し、実効性評価アンケートを実施2025年1⽉アンケート結果を基に各取締役・監査役へのインタビューを実施2025年2⽉現状分析および抽出課題について取締役会に付議2025年4⽉コーポレートガバナンス報告書記載内容および抽出課題への取り組みについて取締役会に付議評価プロセス評価項目2024年度 評価全般取締役会の実効性評価 当社取締役会は、取締役会全体としての実効性に関する分析・評価のため、取締役および監査役にアンケートおよびインタビューを実施し、その結果に基づいて取締役会において議論を行いました。その概要は、下記の
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