三菱製紙 統合報告書2025
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●事業ポートフォリオ転換●製品・サービスの多様化●サプライチェーンの多様化・複線化●調達先の多様化●代替原燃料の開発・導入の取り組み強化●為替を意識した輸出・販売戦略●通貨バランスを意識した決済通貨の設定●有利子負債の圧縮、資金調達の多様化●国、自治体等が発信する情報の分析・対応●迅速かつ柔軟な規制対応によりビジネス機会も検討●顧客との関係強化、顧客ニーズの変化への対応●商品・サービスの差別化による競争力強化●信用保険等も活用した与信管理強化●採用チャネルの拡大●従業員エンゲージメントの向上、多様な働き方の導入●人財育成の強化●品質保証部門の工場からの独立性担保●他ラインから独立した品質監査部門の設置●安全管理体制の強化 ●防災教育強化・風土醸成●設備メンテナンス体制の強化● コンプライアンス研修等を通じたコンプライアンス意識の醸成●内部通報制度の周知徹底、活用促進●リモートワークなど柔軟な働き方の推進●BCPシナリオの充実●防災対策の強化、BCPシナリオの充実●本社機能の分散化●セキュリティ対策の強化●インシデント対応計画の策定77投資の増加、労働法制変更等の事業への影響景気後退による需要減退、売り上げの減少、与信リスクの増加人財マーケットのタイト化による採用難や離職 増加、ノウハウ継承への影響製造物の品質について責任を問われるリスク設備トラブル、事故、災害による操業停止、生産 活動への影響法令違反、倫理違反、不正行為による企業イメージの失墜、社会的信用失墜感染症の流行による事業活動の停滞、従業員への影響、サプライチェーンへの影響自然災害による事業活動への影響、設備・人的 被害、事業の中断サイバー攻撃による情報漏洩、システム障害、 事業の中断、顧客情報漏洩による信頼失墜中分類大分類外部環境因 によるリスク①需要構造の変化デジタル化の進展やペーパーレス化、人口減少により、国内における紙製品需要の減少、市場規模が縮小地政学的リスクや国際情勢の不安定化によるサプライチェーンへの影響、生産・販売活動への影響原材料や部品等の価格高騰による製造コストの 上昇や、製品需要に合わせた原材料調達への影響為替変動、金利上昇による収益の悪化、資金調達コストの増加②国際情勢の変化、 動乱③ サプライヤー事情による調達環境の変化④ 金融情勢(為替、 金利等)の変化⑤行政スタンスの変化環境規制強化、排出基準値の厳格化による環境 ⑥景気変動の影響⑦ 人財マーケットのタイト化業務遂行上 のリスク⑧製造物責任⑨操業トラブル⑩コンプライアンス 違反突発事象 によるリスク⑪感染症の パンデミック⑫ 大規模地震、 水害等の自然災害⑬ サイバー攻撃に よるシステム不全主なリスク内容主なリスク対応策主要なリスクへの取り組み 前ページのリスクマネジメント体制およびプロセスを経て、当社が想定するリスクについて、以下の通り抽出・分類・整理しています。事業ポートフォリオの転換、サプライチェーンの多様化、環境対策への投資、人財投資、情報セキュリティ対策の強化、BCPシナリオの充実など、様々な取り組みによって、リスクへの対応力を高め、持続的な事業成長を目指していきます。危機管理体制と「事業継続計画」(BCP)の構築 当社グループは、阪神淡路大震災、東日本大震災の甚大な被害から復興してきた経験があり、緊急時の対応力の重要性を認識しています。『三菱製紙グループ リスクマネジメント基本規程』をはじめ、BCP対策にはその経験が反映されています。各部署・関連会社やグループ全体で安否確認や避難をはじめ、様々な訓練や運用テストを実施し、課題を抽出して改善に努めています。 また、BCPの一環として本社機能の一部(主に管理部門)の京都工場内への移転を進めています。東京と京都に人財を分散させることで災害に備えます。更に、製造業として重要な工場での生産継続のため、サプライチェーンへの影響把握・複数購買等、実効性のある事業継続計画の構築を進めています。

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