インクジェット用紙の基礎知識出力物の保存

画像の耐水性などについてのご説明や、品質トラブルなどの説明です。

用紙の保存性

印字物が水に濡れると、水性染料であるインクは容易に再溶解し、画像が流れ落ちる場合があります。また、紙自身の変色や、印字部分の退色なども発生する場合があります。しかし、環境問題や安全性の観点から、コート層やインクに使用される材料は、必ずしも耐水性や耐光性を持った化合物を選択し使用できるとは限らなくなってきています。

画像の耐水性については、メディア側からではインクが帯びている電荷(だいたいマイナス)と反対電荷を有する化合物をコート層中に添加することによって、大幅に改善できます。 また、紙自身の変色や印字部分の退色は、メディア側からでは酸化防止剤や紫外線吸収剤などをコート層中に添加することによって、改善することが可能です。しかし、保存性はインクとメディアとの相性が非常に重要であり、すべてのインクに対し有効である万能な化合物がないことがネックです。

年々、インクジェット用紙やインクが改良され、画像の保存性が向上しています。耐水性はかなりのレベルにまで改良が進んでおります。例えば、当社品の屋外対応品は流水にさらしても画像が落ちません。

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