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研究開発領域/内容(インクジェット・写真用紙)

インクジェット専用紙

インクジェットプリンタの急速な技術進歩により写真並の高品質記録が実現し、印字速度も格段に向上しました。それに伴いインクジェット用紙に求められる性能も変化してきています。三菱製紙は、高品質な商品と高い技術を世界に向けて発信するため、研究・開発を行っています。

技術の蓄積

三菱製紙は1978年にインクジェット用紙の開発を開始しました。30余年の研究開発の結果、多くの技術が蓄積され、さらなる研究・開発と相まってお客様の二一ズに応えていきます。それらの技術は日本国内にとどまらず、海外の生産拠点であるドイツでも利用されています。

より高品質なインクジェット用紙

インクジェット用紙に求められる特性

写真並みの高品質な記録を必要とするカラー画像出力用途では、インク吸収性・高発色性・耐水性・耐光性・耐ガス性・プリンタ搬送性などについて最適化された専用紙が必要となります。
マット紙は、原紙の表面に粒子径がインクドット径よりも小さい顔料を数〜数十μm程度塗布して、インク吸収性と表面の均一性を向上させた用紙です。光沢紙(キャスト紙)は、水で湿した塗布層を加熱した金属鏡面に押しつけ、水分を乾燥させるとともに金属鏡面を塗布層の表面に転写して光沢を与えた用紙で、光沢ハガキなどに使われています。

プルーフ用紙とは、印刷のプロが使用する用紙です。商業印刷の分野では、一般に組版が完了した時点で印刷物の仕上がりをクライアントに確認してもらうために校正刷り(プルーフ)を行う場合が多く、近年ではインクジェットプリンタを用いた校正が普及しています。この用途では、目的とする印刷物に使用する紙と非常に類似した外観を有する紙が求められ、地肌色・印字色の色相が時間とともに変化しないという色相安定性も重要な品質です。

最近では、芸術作品にもインクジェット用紙が用いられる様になってきました。用紙の持つ風合いは作品の風格の一部をなすものですから、デザイナーの求める雰囲気を醸し出すような用紙が求められています。つまり、紙の風合いというのも重要な品質の一つだと当社は考えています。このような高性能なインクジェット用紙を開発するため、さまざまな物理・化学現象を利用し、求められる品質を達成しています。例えば、粒子間の空隙径・インク吸収性・イオン結合・発色性・耐水性・コート層の構成・ドット径制御のコントロールに取り組んでいます。

より高画質の画像出力を目指し、インクジェットプリンタも日々進化しています。高画質の出力には、高画質に対応したインクジェット用紙が欠かせません。三菱製紙では旧型・新型のインクジェットプリンタで評価を行ない、より高品質なインクジェット用紙の研究開発を行っております。

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インクジェット写真用紙

美しい写真を作り上げるインクジェット写真用紙。実は最も身近なナノテクノロジーの産物かもしれません。

シェアNo.1 の実力

量販店に並ぶカラフルなパッケージに包まれたインクジェット写真用紙。実はその大部分を三菱製紙が生産しています。その数量は写真プリントサイズでなんと年間50億枚以上。インクジェット用紙の国内市場No.1※の証です。

※矢野経済研究所ヤノレポート2008紙パルプ白書、インクジェット用紙主要メーカーの月間出荷量内訳データより、シェア43.5%

基本は多孔質セラミックス

プリンタヘッドが打ち出す数ピコリットルの無数の液滴。インクジェット写真用紙のインク吸収層はこの液滴を瞬時に正確に吸収します。 なんと、A4サイズのインク吸収層の表面積はテニスコートと同じ。その秘密は、20nmの無数の孔からなる多孔質セラミックス構造。しかも、光の波長よりはるかに小さい10nm程度の無機超微粒子から作られているため透明になり、インクの美しい色をそのまま再現する事ができるのです。

インクジェット写真用紙の構成

インクを自在にあやつる

コピー用紙とインクジェット写真用紙

コピー用紙にプリントした画像に水をかけるとにじんでしまいますが、不思議なことにインクジェット写真用紙ではにじみません。これは、インクが持つ電荷と逆符合の電荷をインク吸収層に持たせ、お互いに静電的に結合するようにしているからなのです。ほかにも、色の鮮やかさ・色の濃さ・色のにじみの少なさ・退色の少なさなど、インクジェット写真用紙は多くの機能を写真に提供しているのです。

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光を自在にあやつる

また、プリンタの打ち出した写真が持つ、ガラス様の光沢や、真珠様の柔らかい光沢。これは、ミクロンサイズの微細な凹凸、光の干渉を利用した厚み100nm以下の光学薄膜が、光のバランスを調整し、美しさを編み出しています。

多数の登録特許が示す卓越した技術力

インクジェット写真用紙に関して100以上の登録特許を保有し、自社製品と技術を守っています。インクジェット用紙の黎明期から開発を続けてきた証です。

そして未来へ

三菱製紙の持つインク吸収層の幅広い技術は、汎用インクジェット製品のみならず、三菱製紙オリジナルブランドである「ピクトリコ®」シリーズ、そして、黒白専用インクジェット用紙「月光®」シリーズに余すところなくつぎ込まれています。また、BD-RやDVD-Rなどの録画用プリンタブルメディア・プラスチックのインモールドデコレーション・プリンタブルエレクトロニクス基材など、従来の枠粗みを超えた新しい用途をつぎつぎと生み出して行きます。

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RCペーパー

RCペーパーは、紙の両面をボリエチレンでラミネートした紙であり、フォトペーパー(写真印画紙)に使われます。
白黒印画紙・カラー印画紙を長年生産してきた経験から、印画紙のベースであるRCペーパーの研究開発および製造を行っています。RCペーパーの技術は、現在ではインクジェット写真用紙にも応用されており、印画紙と同等のペーパーを使用することによってきれいな仕上がりとなるため、広く愛用されています。

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