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研究開発[研究開発体制]

製品開発を支える技術

分析

 新製品の開発や既存製品の品質向上には、高度な分析技術の支援が不可欠になっています。分析部門は、製品の基礎・開発研究から工場の品質管理にいたるまでの一連の工程を、分析・解析の側面から総合的かつ強力に支援する専門家の集団です。

分析-高品質な製品のために

 分析部門では、製品の品質管理・生産トラブルの原因解明・使用素材の組成分析など多種多様な課題に日々取リ組んでいます。分析事例のデータベース化および過去の類似した分析案件の全文検索が可能なシステムも構築しており、分析業務の効率化と迅速化を図っています。

分析装置

 保有する装置は、表面を観る・無機物質の組成を調べる・有機物質の構造を解析する・熱的な挙動を観察するものなど大きく4つに分けられ、それぞれ最新の分析装置が導入されています。

新規分析手法の探求

 分析技術は日進月歩しており、分析部門では最先端技術ヘキャッチアップできるように、外部講演会などへの参加も積極的に行っています。また、既存の技術で対応できないような依頼項目については、新たな分析技術を開発しています。 最近では、光学顕微鏡や電子顕微鏡(SEM)では確認し難い物質や構造を、蛍光顕微鏡を用いて観察する手法を導入しました。

蛍光分析の事例

水処理膜基材の表面分析例
水処理膜基材の表面分析例
光学顕微鏡画像では判別できない繊維密度の可視化
ポリイミド樹脂の変性部位の検出
ポリイミド樹脂の変性部位の検出
フレキシブルプリント基板用樹脂がエッチング液で変性

デジタル化技術

 近年、急速に発展しているデジタル技術を活用することで、業務の効率化・高度化を安価に実現できるようになってきました。当社の業務にもデジタル技術発展の恩恵を享受すべく、社内からの様々な要望に応えるシステムを、情報システム部門と協力しながら開発しています。
 システム開発に際しては、各種のIoTデバイス、クラウド基盤等の最新技術を活用しています。また、小規模な設備と工場と類似している業務内容とを有するという研究開発部門の特性を活かし、開発したシステムをまず研究開発部門自らがユーザーとなって試運用することによって、最終的なユーザーである社内各工場のニーズに合致したシステムを効率良く開発しています。