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サーモリライトの原理

リライト(発色・消色)の機構

「繰り返し書き換えできる」サーモリライトは、一般感熱紙で用いられているロイコ染料と顕色剤の相互作用を応用して開発された製品です。加熱温度と冷却速度を制御することにより、可逆的な発色と消色を実現しています。

〈発色機構〉ロイコ染料と顕色剤は、発色に必要な温度(融点:およそ170℃以上)まで加熱することにより、溶け合って発色状態となります。この状態で急速に冷却すると、染料と顕色剤が混ざり合ったまま固化して発色状態を保つことができます。

〈消色機構〉印字状態のロイコ染料と顕色剤は、消去領域の温度(融点以下:120℃~140℃)で一定時間加熱しゆっくりと冷却することで徐々に分離して結晶化し、消色状態に戻ります。

サーモリライトの発色機構

サーモリライトの化学式

リライトプリンタでの消去印字

印字された文字や画像は、媒体を消去領域まで加熱し ゆっくり冷却することによって消去されます。これには、イレーズバー、イレーズロールやサーマルヘッド等が用いられます。

新たな文字や画像は、サーマルヘッドにより発色領域まで加熱し、急速に冷却されることによって形成されます。

サーモリライトの消去印字プロセス