持続可能な森林経営の概念は、1992年の国連環境開発会議(UNSED)において森林原則として提唱されています。「森林資源及び林地は現在及び将来の人々の社会的、経済的、生態的、文化的、精神的なニーズを満たすために持続的に経営されるべきである」といった内容であり、木材生産と環境保全の調和を目指しています。その後、持続可能な森林経営の程度を評価するための基準・指標の開発が始まり、1994年にヨーロッパの森林を対象にした「ヘルシンキ・プロセス」が作られています。
森林認証制度は、これらの基準や指標に従って森林が基準通りに管理されていることを第三者機関が評価・認証する制度であります。対象となる森林は、過去に伐採された後に更新された天然林(二次林)と人工林(植林)ですが、認証森林の多くは天然林です。
「モントリオール・プロセス」では持続可能な森林経営の基準として以下に示す7基準および67指標が設定されてました。
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