Thermal Digiplater TDP-459/324は、1204dpiの少ロット印刷市場向けに独自の技術を融合し、環境負荷低減をより進化させました。
従来のプロセスレスCTPは、非画像部を印刷機上で除去をする必要や熱転写インキを転写するためのインクリボンなど、システムのどこかで廃棄物が発生していました。Thermal Digiplater TDP-459/324は、こうした廃棄物をゼロにし、消費電力を抑えることで、製版に必要なエネルギーが環境負荷を低減しました。
※E3PA(Environment Pollution Prevention Printing Association/環境保護印刷推進協議会)よりクリオネゴールドプラスを認定
環境にやさしい、完全プロセスレス
現像処理液を全く使用しないドライな製版工程、さらに製版後も印刷機上でのウォッシュオフが不要になり、環境負荷低減に貢献します。
消費電力は、描画時で約360W、待機時にも約30Wの低い消費電力でランニングコストを抑えることができます。
多品種・少部数の印刷需要に対応したプロセスレス製版です。製版出力スピードは毎時75版を可能にし、短納期への対応も容易にしました。
※A3サイズ出力時
白地ベースに、印字画像を黒発色させることで、より高コントラストな画像形成を行います。そのため検版の視認性が向上します。
B半裁程度(515×663mm)の設置スペースに置けるので、オフィス用のデスクへの設置も可能なコンパクト設計です。
直接感熱による画像形成システムのため、完全明室での取り扱い・保管ができます。
コンパクト設計なうえ、処理剤を使用しないので、日々のメンテナンスも簡単です。トナーによる手の汚れもなく、特殊技術は必要としません。
コピー感覚で簡単出力
従来の手作業による台紙貼り、面付け、位置合わせなどは必要ありません。版下原稿をアナログ製版機に近い生産性と劣らぬ品質の出力を可能にしました。
三菱製紙は、「サーマルディジプレートシステム」において、「平成21年度 日本印刷学会 技術賞」を受賞しました。
本賞は、印刷産業の発展に顕著な貢献をした技術内容に対して、社団法人日本印刷学会から贈られる権威ある賞です。
「サーマルディジプレートシステム」はユニークな感熱方式を採用し、化学薬品を用いた現像処理が不要、かつ、リボンやトナーなどの消耗品を必要とせず、紙ベースである印刷版(TDP-R175)以外の廃棄物が発生しない環境負荷が非常に小さい製版システムです。この設計思想と、それを実現した三菱製紙の印刷版・感熱画像形成などの高い技術が評価されました。