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森林体験
森林体験

◎先生・指導者向けのページです。小学生の方はキッズコーナーをごらんください。

自然豊かな社有林《白河甲子の森》をエコアカインストラクターと共に散策し、木や草に関する知識を深め、自然観察の気づきの機会を与えます。
また、森林測定は、森の状態を把握し、必要な処置を行うための大切な測定であり、また、森林の蓄積(樹木の幹の体積の総計)を体感する上での動機付けになります。
エコシステムアカデミーでは、森林体験として次のメニューをご用意しています。

太陽の森・月の森

1.白河甲子の森の自然観察
白河甲子の森は、たくさんの樹木を観察できるコースだけでなく、森林の手入れ(下刈り・間伐)の大切さを学ぶ「太陽の森・月の森」や樹木の生長を一望できる「生長の森」を整備しております。
ヘルメット・軍手着用の上、 経験豊かなエコアカインストラクターのもと、何の木かという説明ばかりではなく、植生に関する知識や森の状態など、現地ならではの解説を行います。
また、白河甲子の森だけでなく、森林観察会等、ご指定の森での指導も可能ですのでご相談ください。

2.森林測定
 木の直径と高さから、木の体積及び重さを計算します。
 木の重さの計算結果から、どの位紙が出来るかを推定し、森林資源の大切さを具体的に理解します。

太さをはかる

(1)木の太さ(胸高直径)を測る
木の太さは、成人の胸の高さ(胸高直径)で輪尺(りんじゃく)を使用して測ります。輪尺とは、右の写真のようにノギスを大きくしたようなものです。
なお、巻き尺で木の周り(円周)を測って計算で出しても、問題ありません。

高さをはかる

(2)樹高(木の高さ)を測る
木の高さの測り方は色々ありますが、エコシステムアカデミーでは「ワイゼ測高器」と同じ原理の「木のたかさ測定器」を使用して木の高さを測ります。

(3)測定結果から計算する
木の体積の計算太さと高さから幹材積(木の幹の体積)を調べます。
エコシステムアカデミーでは「立木幹材積表」という表を使用して、胸高直径と樹高から立木幹材積(体積)を調べます。

測定した樹木からできる紙の重さ計算(概算)します。
(式)紙の重さ[t]≒パルプ量[t]=幹材積[㎥]×木材の比重[t/㎥]×パルプ収率(≒55%)
※ 木材の比重(絶乾重量)[t/㎥]・・・広葉樹0.60、アカマツ0.48、スギ0.35

紙の重さ(概算値)から、紙製品の量を推定します。
コピー用紙(A4判500枚入り)1束の重さは、約2.0kgです。
(式)紙製品の量[束]=紙の重さ[t]/2.0[kg/束]
※ コピー用紙の代わりに、ノートやトイレットペーパーなど重さがほぼ一定しているものなら身近なものでもokです。
(例)ティッシュペーパー 235g/箱、トイレットペーパー 150g/巻、ノート(A4判) 195g/冊

《参考文献》
環境省自然環境局 生物多様性センターの巨樹・巨木林調査のページの中段、
「巨樹・巨木林計測マニュアル(平成20年/ 改訂版)(PDFファイル:3.5MB) 」
林野庁計画課監修 (1970) 立木幹材積表 東日本編.
福島県林業試験場 (1978) 福島県民有林アカマツ会津地方スギ―立木幹材積表調整説明書. 福島県林試研報 10 : 1-43.

なお、エコシステムアカデミーでは、簡単に作成できる、木の高さを測るための「木のたかさ測定器」をご用意しています。
授業、野外観察などにご活用ください。→キッズコーナー「木のたかさをはかろう」へ

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