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木の年齢(ねんれい)を調べよう
博士

木の年輪を数えることで、その年齢(ねんれい)が分かることはよく知られています。
木の年輪をよく観察することで、色々なことが判ります。

だからといって、健康な木を伐(き)って、調べるわけにもいきません。

ここでは、切り株の年輪の数え方や木を伐(き)らなくても木の年齢(ねんれい)の調べ方を学びます。

1.切り株の年輪を数えてみよう

木の切り株

切り口が表面に出ている切り株の年輪を調べます。切り株の年輪で、その木が何年生きたかが判ります。
こい色とうすい色が帯状になった輪があるはずです。こい色とうすい色の輪1つずつで1年間の成長分です。
こい色の輪の方が見やすいので、それを数えて木の年れいを調べます。
・年輪から、過去の年の気候も知ることができます。
細い輪は寒い気候、または乾燥(かんそう)した気候であったことを意味し、太い輪は成長しやすい気候だったことを意味します。
《用意するもの》 切り株、紙やすり(60番、400番等)、エンピツ

(1)切り株を紙やすりでみがいて年輪をより見やすくします。

切り株をみがく

切り株を紙やすりでみがいて年輪をより見やすくします。
年輪が見にくい場合、粗(あら)めの60番の紙やすりでまずみがきましょう。仕上げは非常に細かい紙やすり、400番等を使います。
表面に少し水をふきかけても、年輪が見やすくなります。
・輪の間隔(かんかく)がせますぎて、はっきり見えない部分もあるでしょう。必要に応じて、ルーペを使いましょう。

(2)髄(ずい)から樹皮までの輪の数を数えます。

年輪を数える

髄(ずい)と言われる、同心円状の輪の中心にある小さな丸を見つけます。
髄(ずい)の周りにある最初のこい色の輪から順に樹皮まで数えていきます。
最後の輪は樹皮にくっついていて見分けるのが難しいかもしれませんが、必ず数に加えましょう。
・数え上げるのが難しい場合、数を書いていくか、輪10個ごとにエンピツで印を付けてみましょう。

2.枝の輪生体の数を数えよう

輪生体

針葉樹の輪生体の数を数えて木の年齢(ねんれい)を調べます。輪生体は、幹のほぼ同じ高さの位置からのびた枝の並びのことです。
輪生体を数える方法は針葉樹や常緑樹には使えますが、広葉樹にはあまり適しません。
この方法は年輪を数える方法ほど正確ではありませんが、木を伐ったり傷つけたりせずに木の年齢(ねんれい)を調べることができます。
《用意するもの》 なし。

(1) 同じ高さに生えた枝の列を数えます。

輪生体を数える

木の根元付近に、複数の枝が同じ高さ、つまり根元から枝までの幹の長さが等しい位置で生えているのを探し、そして同様な枝の列を探していきます。
これらの列が輪生体です。
これがいくつあるか、木の一番上まで数えます。
これらの列が輪生体です。
・輪生体の間に1本だけ生えている枝や、たがいにとなりあった2つの輪生体もあるかもしれません。
これらは傷やその年の異常気象等が原因で生じた変則的なものなので、数えないようにしましょう。

(2) 幹の根元にある折れた枝や節も数にふくみます。

枝や節を数える

最初の枝の列より下に、それ以前の成長のあとが無いか調べます。
幹に節や折れた枝のあとが無いか探し、あればそれも輪生体として数えましょう。
・そして最初の列より下の、ほぼ同じ高さの位置に数本の折れた枝があり、さらにその下に2、3個の節の列もあるとします。
折れた枝と節も輪生体として数えるので、輪生体の合計は30個になります。

(3) 苗木(なえぎ)の成長期として2~4年を加えます。

苗木期間の補正

木は芽が出て苗木(なえぎ)として育つまでに数年かかり、それから輪生体ができ始めます。
この最初の成長期間を計算に入れるため、輪生体の数に2~4年足しましょう。
・輪生体の数が30個だった場合、最終的な木の年齢(ねんれい)はおおよそ32~34年となります。

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