研究開発[研究開発領域]
ライフサイエンス
凍結保存
当社は、ライフサイエンス分野の中で凍結保存技術に力を入れています。近年注目されている細胞や組織の凍結保存技術の中で、液体窒素を用いて急速に冷却する「超急速ガラス化保存法」は、生殖補助医療分野で広く利用されています。
当社は、インクジェット印刷用紙の開発などで培った要素技術を活かし、北里大学や生殖補助医療施設と共同で、作業者の負担を軽減する凍結保存デバイス「Diamour」を開発しました。
凍結保存の難易度は細胞や組織の種類によって大きく異なることに着目し、当社では、外部の研究機関と共同で、細胞の活力を維持できる、より良い凍結保存技術の開発を積極的に行っています。


(余分な保存液が吸収・除去される)
また、凍結保存技術を様々な動物種に展開しています。その中で凍結胚を融解するシステムを新たに開発しました。この融解用デバイスと凍結保存デバイス「Diamour」を併用することによって、融解した凍結胚を牛舎でダイレクトかつ簡単に母牛に移植することができるようになり、畜産分野の発展に貢献しています。
抗菌・抗ウイルス性評価
当社は、要素技術である塗工技術、液設計技術を活かして、紙、不織布、溶液等の様々な形態の製品へ抗菌性・抗ウイルス性を付与する技術開発をしています。当社では、社内のラボにて、細胞培養、抗菌性・抗ウイルス性の評価を行うことが可能であり、エビデンスに基づいた製品を迅速に開発しています。