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研究開発[研究開発体制]

開発拠点

 研究開発体制は、全社横断的な研究開発を行う「アドバンスドテクノロジーセンター(ATC)」と、当社のコア技術である紙・パルプ技術をベースとした研究開発を行う「コアテクノロジーセンター(CTC)」の2センター体制です。ATCは、京都工場に拠点を置いていいますが、京都工場の製品開発だけでなく、当社の将来を見据えた新規事業や新規製品の研究開発を担っています。CTCは、高砂開発室、八戸開発室、富士開発室の3つの開発室からなり、それぞれ高砂工場、八戸工場、富士工場に拠点があります。これら、ルーツと専門分野の異なる3つの拠点を組み合わせてることで新たなシナジーを生み出します。

アドバンスドテクノロジーセンター
(Advanced Technology Center : ATC)

アドバンスドテクノロジーセンター

 ATCでは、長年培ってきた銀塩写真技術や感光性樹脂技術、微細顔料分散技術を基盤とし、多層同時塗布が可能なクリーン度の高い水系・溶剤系塗工設備を駆使して、写真印画紙、印刷製版材料からはじまり、フォトインクジェット紙からエレクトロニクス関連製品まで、様々な開発を行っています。さらに、変化の激しい外部環境に迅速に対応すべく、積極的なコラボレーションを推進し、当社の「これから」を支える新しい事業や製品を生み出す役割を担っています。
 ATCは、1938年に設立された京都写真工業を前身とする京都工場内に拠点を置いています。製紙会社のコア技術である、紙・パルプ技術に異分野の技術を融合させ、新規事業を創出していくという独自の風土が、ここには受け継がれています。

コアテクノロジーセンター
(Core Technology Center : CTC)
高砂開発室

コアテクノロジーセンター外観

 CTC高砂開発室では、当社のコア技術である湿式不織布の抄紙技術を利用した全熱交換素子、耐熱シートなどの高機能不織布の研究開発を進めています。高砂開発室には、テーブル試験を行う実験室と工場の湿式不織布製造をスケールダウンしたテスト生産設備があり、一連の研究開発を一つの場所でスムーズに行うことができる環境が整っています。
 高砂開発室は、瀬戸内の温暖な気候と加古川の豊富な水資源に恵まれた播磨臨海工業地域の中にある、当社発祥という由緒ある高砂工場に拠点を置いています。創業の地から次世代の技術を絶えず生み出していくという開拓の精神を、受け継いでいます。

八戸開発室

八戸開発室外観

 CTC八戸開発室では、従来のオフセット印刷にとどまらずデジタル印刷の進化にいち早く対応し、最先端の産業用インクジェット用紙を世界市場へと送り出してきました。更に、サステナブル社会の実現に向け、カーボンニュートラルな素材である「紙・パルプ」の新たな可能性を探求しています。また、プラスチック代替となる環境配慮型の容器包装や、各種産業用途への応用を見据えた製品開発も行っています。
 八戸開発室は、木材チップから紙・パルプ製品までの一貫したマスプロ生産を誇る、日本有数の規模を持つ八戸工場に拠点を置いています。大規模生産のノウハウと紙・パルプの根源的な魅力を掛け合わせ、環境と産業の未来を両立させる独自の風土がここには息づいています。

富士開発室

富士開発室外観

 CTC富士開発室は、長年の知見を活かし、建築建材や自動車塗装に不可欠なマスキングテープ基材などの開発を牽引しています。同時に、医療機器を守る滅菌紙、空間を彩るメラミン化粧板用原紙など、多様な産業を根底から支える特殊紙の研究開発を行っています。
 富士開発室は、世界文化遺産・富士山の雄大な自然の麓にあり、1943年の設立以来80年以上にわたり特殊紙の研究開発を担ってきた歴史ある富士工場に拠点を置いています。時代の多様なニーズにきめ細かく応え、他にない独自の機能と価値を紙に付与し続けてきた「特殊紙開発のスペシャリスト」としての確固たる伝統が、この地に深く根付いています。